たまゆらのなかのとわ

絵 言葉 時々思考

金子みすゞさん

きょうは金子みすゞさんの詩を紹介したいと思います

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「大漁」



朝焼小焼だ
大漁だ。


大羽鰯の
大漁だ。


浜はまつりの

ようだけど

海のなかでは

何万の

鰯のとむらい
するだろう。


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「土と草」



母さん知らぬ

草の子を、

なん千万の

草の子を、

土はひとりで
育てます。


草があおあお

茂ったら、

土はかくれてしまうのに。





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彼女の詩は 幼い子から老人にも響くものがあります
それは彼女の自分の人生への目線でもあると思います

その詩の中には 決してきれい事ばかりではないという悲しみと
その悲しみから目をそらさない勇気を感じます

彼女の人生から 私は「ハッピーエンド」とは何かを想います

美しいものと 皆がそうではないと思うものへの 温かい目線が
彼女の詩には後者も排除することなく含まれています
全てを内包する「みすゞコスモス」です

そこに私はこの上ない敬意を抱きます

彼女は自死致しましたが その魂自体が天国であると確信します
ご興味のある方は みすゞさんの人生を知って下さい