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たまゆらのなかのとわ

絵と詩  文 音楽 本 在りのまま 

文・1

家がクレイジーだったので 学校に行くしかなかった 輩に絡まれて暴力を受けても
家の比じゃなかった 痛みに強くなっていたのだろう

もちろん罵声にも免疫があった 私は生きねばならなかった
それは自分の意志なのか そう刷り込まれているのかと 考える様になったのは
大人になってからだ 

私を私で居させたのは 根拠のない強気と大人になった時の希望
自分が作れる世界に住みたい

支配されるのはまっぴらだ
ただ 希望とは期待のそれとは違う 期待とは絵空事で他人任せでしかない下心だ

難を人にせいにして恨んでいるいる暇などない 私は私の人生を生きたかった

自分に向けられる あらゆる残念な事象も振り切る自信があった
残酷な失恋でさえ 私には安全な映画の様に思えた
演じるだけで生きられる・・・世の中は何と寛容に溢れているんだと感じた

ただ私が若くして失ったもの それはドーパミンの自然分泌かも知れない
翼は切れ切れで 足には自動的に発動する罪悪感という重い枷を引きずっていた

演じても飛べなかったのだ
本心から本物の愛が欲しかった いや愛着でもいい

その為には自分の体など百っぺん焼いてもかまわなかった
どんな生贄も差し出すつもりだった

そうすれば本物は手に入ると思っていた