たまゆらのなかのとわ

絵  詩のようなもの 祈り 共時性 日記 時世 音楽

我が子に 言いたいこと 「何者かにならなくていい」

呪文のように言い続けるつもりはないが もしそんなタイミングがあれば

躊躇なく言うだろう



外から自分がどう見えるか その事に皆 意識を向け過ぎている

張りぼての 軽い偽物ばかりが 我がもの顔で闊歩する時世



デブが原因でフラれたから 痩せて見返してやる そんな話しをよく聞くが

これでは 相手を肯定している

デブを理由に愛せないことが 正しくなってしまう



そうして 痩せて素晴らしい恋人が出来て 物語はハッピーエンド

イジメられる理由を察知し 無難に逃げ切るストーリー



シナリオ通りに着地した波乱こそ誉 



その誉に成れと 世の中は無言のうちに強要する



人知れずそうは成れない者たちが 日の当たらない湿った場所に

閉じこもるしかない時世 (そこがパラダイスならそれでいい)

そうしてその 損失とやらを 何でも金銭に換算する時世



立派に見えるその人が どれだけの主体性を 本物の主体性を持っていると言えるだろう

美の定義 モラルの定義 愛の定義 それら「定義」ほど 不完全なものはないのに

人々はそれらを独善的に振りかざす



いいかい そんな時世だ そんな狭い時世に 一体何者になると言うんだい

富 健康 美 名声 長生き 快楽 それらを犠牲なく追求していると思い込んでいる

その箱舟に乗れた者は 本当に勝者なのか 

蜘蛛の糸は 切れやしないか



何者かになど ならなくていい 褒められなくていい

君たちは君たちでいい

嘘など必要ないのだよ 本物を見抜く勇気を持って欲しい

アンパンマンの言う 愛と勇気だよ

バカにするんじゃないよ それこそ この世の中 決定的に欠けているんだ

そのシンプルなものが 決定的に欠けているんだ

だから 何者かになると言うなら

その穴を埋める人に成ってくれ

木を植えた男の様に





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